セミナーや専門家派遣、ITの利活用など、F&Iの2021年度地域貢献活動のまとめ
F&Iにとっての地域貢献活動とは?
弊社の目指すビジョンの一つに、「社会や顧客の価値創造を心動かす制作物で実現し、心豊かな社会の実現を目指す制作会社となる」というものがあります。
私たちは制作会社ですが、制作物自体やその後のフォローなどで顧客の皆様や社会の価値創造を実現することが私達の使命なのです。
そのためには、以下のような取り組みの中で実際に価値創造を実現すること。その取り組みの中で弊社に求められる役割期待を精査し、ノウハウを私達のコアバリューである「制作業務」とその周辺業務に活かしていきたいと考えています。
- 顧客の皆様と一緒に、そのお客様が目指したい社会課題の解決や価値創造に取り組む
- 直接的に社会の課題解決、価値創造に取り組む
弊社が苦手なのは、2においても「利益の追求」と「社会貢献や道徳・筋道」のバランスを良く取ること。そして特に「利益を追求する」という点ですが、、、
1、京都府様の一部門でホームページ運用に関連するセミナーを実施しました
省庁のホームページは独特なCMSで運用されているケースが多いため、あまり自由にレイアウト等を考えることはできません。ただ、それでもまずはホームページの役割を設定し、集客をいかに実施し、コンバージョンを獲得するか、コンバージョンを何に設定するかなどの整理を一つ一つ行うことでホームページの運用を大きく改善することができます。。。
といったことを一つ一つ事例を示しながらお話ししました。
また、後半では具体的にHPのレイアウトだけではなく、印刷物のレイアウトでも使えるテクニックをお伝えしました。
2、京都府内の様々な団体様に京都府様の専門家派遣(広報等の担当)でお伺いしました。
2016年ぐらいから継続的に京都府様に広報・集客等の専門家としてご登録いただいており、その関係で昨年度も様々な団体様にお伺いさせていただきました。
府内の地域活動団体様は「ファンドレイジング」「組織構築」「補助金の獲得」など、様々な悩みを抱えておられます。団体の活動がより円滑に進み団体内の自助努力で運営ができるようになるよう、それぞれの専門家がお伺いして伴走支援を行うわけです。
昨年度は以下のようなテーマがありました。
- 地域課題解消におけるIT利活用の具体的な相談
- 地域自体のブランディング
- 団体のホームページの作成、その後の運用
- PR用動画の制作手法、活用方法について
最終的には「自走すること」が目標となりますので、専門家自体は手を動かせません。
ブランディングなどは自団体の機能的価値や情緒的価値の分析などから始るので、会議のファシリテーションだけを行なうようなこともあります。
中小企業の広報運用は、多くの場合で「全てを外注」または「一部を社内、一部を外注」という形になりますが、地域活動団体ではそうはいきません。
ただ、団体内で独自の広報活動を行なっているようなケースもあり、こちらとしても学びになるのが多いのが専門家派遣だと思っております。
3、IT利活用の事例(監視カメラで直販所で販売している野菜の状態を地域の方に共有できる仕掛け)
これは、昨年度に実施した訳ではないのですが、今年に入ってもサポートや運用の相談がありました。
元々地域課題として高齢化と小売店舗の減少によって「買い物難民」が発生しがちな地域になっている状況を少しずつでも改善したい、という点がありました。また、地域の方がこの販売所さんに訪れた際に、「せっかく来たのに欲しい野菜がない」、などの問題があり、「買い物」の利便性を上げるのは地域としての課題な訳です。
そこで、アクセスタイミングの監視カメラ画像を取得するというだけなのですが、リアルタイムで野菜の展示状況が見えるような仕組みをホームページに組み込むことで利便性の向上を狙いました。
課題は地域の方々がいかにITを使いこなしていただけるか、という点でした。
この課題には地域振興会の方々の全面協力でQRコードを回覧し、わからない人は隣の人に教えてもらう、ということを徹底した結果、浸透度はかなり高いものになっているそうです。(売上が1.5倍になったという話もあります)
こういったITの利活用は山村部でも徐々に進んできていますが、地域のご高齢者の方々のITデバイスの活用がどのくらい実現するかというのが大きなハードルになるので、そういったご相談の際には併せて考えておきたいハードルです。
4、あわいば(地域で採れた野菜の預かり販売システム、「畑とつながる」取り組みの実施)
2020年度から始まった「あわいば」の取り組みは昨年度も月一回の実行委員会の会議、月一回のマルシェの実施を行いました。また、2022年度からは桂坂での週一回のマルシェ実施につながっております。
ただ、システムの開発はまだまだ改善点が多く、野菜が多く並んだ状態でシステムのご提供ができていないことを多くのユーザー様にはお詫びしたいと思います。今年度中のシステム上での販売展開を目指し、引き続き開発を進めてまいりたいと思います。