ビジネスツールとしてインスタグラムを使ってみる(1)
はじめに
SNSがビジネスマーケティングにおいて欠かせないツールとして用いられるようになってきました。お客様のwebサイトやチラシを制作させていただく上でも、サイトメニューに加えてSNSアイコンを表示したり、印刷であればQRコードを掲載するなど、SNSアカウントへの導線を必ず確保します。
Facebook,TwitterなどメジャーなSNSの中でも、特にインスタグラムのニーズが高まっています。
本記事では、名前は知っているけど一体他のSNSとどう違うのか、どうやってビジネスに組み込めば良いのか、などの疑問を解決し、使ってみようかな、と思えるビジネスツールとしてのインスタグラムの使い方を解説します。
インスタグラムとは
Instagram(インスタグラム)とは、主に写真や動画の投稿を軸としたSNSサービスです。
世界での利用者は10億人、日本でも3,300万人が利用しています(2018年)。
インスタグラムは写真、動画のビジュアルを楽しむSNSとして設計されました。
おしゃれな写真・動画をアップするといいね、フォロワーの数が増えることから、「インスタ映え」という言葉も使われるようになりました。
なぜインスタグラムをビジネスツールとして使うのか
ビジュアル重視のため商品の良さがダイレクトに伝わる
文章での投稿がメインのSNSが多い中、画像・動画がメインのインスタでは、一目でその商品がどういったものかをユーザーに伝えることができます。「言葉がいらないSNS」は、グローバルな展開をする上でも大変便利なツールです。
ビジネスツールとしてのアップデート
2016年あたりから、芸能人の影響力を利用したSNSでのPRや、一般人でもSNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーの登場などにより、企業がインスタグラムでのマーケティングに力を入れ始め、インスタグラム側もビジネスに便利な機能を追加してきました。
たとえば、投稿にURLを掲載しwebサイトへリンクできるようになったり、投稿上に商品の値段を表示させることができるなど、ショッピングサイトのようにインスタを活用できるほどに充実しており、今後も追加が期待されます。
個人アカウントとビジネスアカウント
インスタグラムには、宣伝・広報としての利用を目的とするビジネスアカウントと、友達やフォロワーとの交流を目的とする個人アカウントがあります。
ただ、ビジネスアカウントに特別な申請や登録は必要なく、個人アカウントを作成し、その後設定でビジネスアカウントに切り替えるだけで変更できてしまいます。
加えて、利用料は無料。ビジネス用機能が追加されるだけで、個人アカウントを利用する感覚でも使用できるため、通常業務の負担になってしまったり、登録・開始の際の投資が無駄になってしまう、ということがありません。
気軽に始められ、成功すればリターンが大きいところもビジネスツールとして魅力です。
ビジネスアカウントでできること
ビジネスアカウント利用のメリットとして、
- プロフィールの充実
- 広告としての投稿の活用
- インサイト分析機能
が挙げられます。
1.プロフィールの充実
個人アカウントで利用する場合、プロフィール欄には電話番号やメールアドレスなどの連絡先や、住所の掲載ができないようになっています。
ビジネスアカウントではそれらを掲載できるようになる他、「問合せ」「メッセージ」ボタンを表示し、ユーザーが1タッチでアクションできるようなカスタマイズも可能です。
2.広告としての投稿の活用
アカウントやキーワードで検索したい場合、検索画面に移動すると、検索フォームの下におすすめの投稿が表示されます。
また、本来ならば自分がフォローしているアカウントだけの投稿がずらっと並ぶタイムラインでも、投稿と投稿の間に見知らぬアカウントのおすすめ投稿がはさまることがあります。
ビジネスアカウントでの投稿を広告として利用すれば、おすすめ投稿として表示でき、フォロワー以外のユーザーにも投稿をアピールすることができます。
有料になりますが、分析に基づき、マッチしたユーザーに広告を流すシステムなので、効率的な集客効果が期待できます。
3.インサイト分析機能
ユーザーの反応を分析できるインサイト機能が導入されています。投稿したポストやストーリーズがどの時間帯に、どのくらい見られていているのか数値化された情報によって、投稿の改善に役立てられます。
- タイムラインに投稿した写真や動画、ストーリーズへのアクセス数やいいね数
- プロフィールページへのアクセス数
ビジネスアカウントの作り方
- 個人アカウントのプロフィール画面の右上にある「3本線」マークをタップし、下部に出てくる「設定」をタップします。
- 「アカウント」をタップし、「プロアカウントに切り替える」をタップします。
- アカウントのタイプや、カテゴリに関する質問を選択し「次へ」をタップします。
- 最後にリマインダーが表示され、「OK」をタップで切り替えが完了です。
おわりに
webサイトや他のSNSとの連携で集客率アップにつながるかもしれません。
ビジネスアカウントと個人アカウントの切り替えはすぐに可能なので、一度個人アカウントを作成し、操作・使い方に慣れた頃にビジネスアカウントに切り替えて使ってみてはいかがでしょうか。