古民家再生でまちづくり〜京都美山の古民家宿で豊かな時間を過ごす〜

古民家再生でまちづくり〜京都美山の古民家宿で豊かな時間を過ごす〜

そのまち独特の歴史的景観を守り、まち全体として価値を高めていくためには、受け継がれてきた街並みや一軒一軒の家を大切に使い続けていくことが必要です。

イタリアやフランスなど、ヨーロッパの街並みが価値を持つのは、古い建築物を現代の生活に即した形で少しづつ変化しながら使い続けてきたからで、その国や街の魅力を引き上げるためには欠かせない要素です。

日本では、先祖代々より受け継がれてきた古い木造の建築物を「古民家」と呼びます。
古民家には、長い年月家族を見守り、その分だけ思い出や歴史が刻まれています。

日本の独特な雰囲気を持つ古民家ですが、その分文化財としての価値も高く、近年ではリノーベーションによって再利用されることも増えてきました。

住みやすいようにリフォームをし古民家を住居としたり、お店や宿泊施設として使用したりなど、様々な方法で活用されています。

観光客などの方も、せっかくその地域に来たのなら「その地域らしい」体験をしてみたいと思う方が多いのではないでしょうか。
そもそも古民家にはその地域の生活様式や文化が息づいており、地域独特の景観や匂い、雰囲気に包まれながら過ごす1日は、どこかノスタルジックでありながら新鮮な体験です。

観光の資産という点では、古民家の再生はこれからも様々な事例が出てきそうですね。

古民家の定義って何?

日本全国でも、一部の地域には大戦の戦火を逃れて今現在まで残されている築100年以上の木造家屋も多くあり、京町家もそのうちの1つです。特に京都ではこの木造家屋を大事な観光や不動産資源として残してきました。

古民家に決まった定義はありませんが、基本的には築50年以上が経過しており、昭和25年の建築基準法の制定時に既に建てられていた「伝統的建造物の住宅」、すなわち伝統的な建築工法である木造軸組工法で建てられていること、茅葺屋根、草葺き屋根、日本瓦葺き屋根、土間、太い柱と梁を持っている家屋を一般的に古民家と呼びます。

近年人口の増減が安定している都市部では、空き家を住宅として再生する取り組みなどが徐々に行われるようになっています。

その一方で、高齢化が進んでいる地域などではそもそも住宅の需要が下がっていたり、現代の生活には多少不向きな古民家が数多く残されているため、それらを飲食店や宿泊施設などとして利用し、まちづくりを進めて行こうという動きが見られるようになりました。

古民家宿THYME

そんな古民家宿再生の一例として、京都美山に新しくオープンした、古民家を利用した宿泊施設をご紹介します。

美山は古くから京都と若狭を結ぶ鯖街道の要所として街道沿いに古い街並みが並ぶ場所です。
有名なのは「美山かやぶきの里」に代表されるかやぶき屋根の古民家ですが、京都の中でも切り立った山と川に囲まれた険しい自然の中に、美しい田園風景が広がる、古き良き日本の風景があります。

最近ではロードバイクやツーリングで訪れる方も多く、「心がリフレッシュできる。」、そんな場所です。

さて、「時間が交差する宿」がコンセプトの古民家宿THYME。

古民家の中はモダンな空間が広がり、100年前の空気が流れる空間に展示されるアート作品が独自の雰囲気を作り出しています。
最近流行りのワーケーションでも使えるプロジェクター、スクリーンなども完備。
施設内には、野外BBQができるウッドデッキがあり、壮大な美山の景色が眼下に広がります。

爽やかな香りに満たされたハーブ園、広々と駆け回れるドッグラン。ヨガのレッスンを受けることも可能で、「体験」をキーワードに、心も体も癒される時間が用意されています。

お食事はセットを注文してご自身で調理するシステム。
キッチンでの自炊の他、BBQをしたり、囲炉裏でお鍋や季節のお魚を焼いて食べたりすることもできます。

お酒も多数用意されており、ビールサーバーも常設していますので、セルフで生ビールを楽しめますよ。

チームビルディングや合宿としてもご利用いただけます。

京都で古民家体験をする際、ぜひ「古民家宿THYME」を利用してみてください。

ここでしか味わえない特別な体験が待っています。

古民家THYME

〒601-0752

京都府南丹市美山町長谷墓ノ下17-1

ホームページ:https://kyotothyme.com/

ライター

ライター:齊藤

齊藤